BLOG九十九里の不動産営業マンが思う「海近」物件の選び方。
すいません、画像は九十九里浜ではなく、マイアミビーチです。
千葉県の南東部、チーバくんの「うなじ辺り」に約60kmにわたって続く九十九里浜。
四季を通じてサーフィンを楽しむサーファー、はまぐりや海鮮の浜焼き料理店を目指す観光客、さらには海・川・湖と魚を釣りに来る釣り人と水辺を愛する方々が都内、千葉県都市部、さらには東京湾アクアラインを越えて神奈川県から、あるいは翔んで埼玉からもいらっしゃいますね。
そんな九十九里エリアにて、別荘・週末住宅・シェアハウス・セカンドハウス、あるいは移住・定住のためのお住まいを探されている方はたくさんいらっしゃいまして、東豊住宅までこれまでたくさんのお客様に海の近く、いわゆる海近物件をご紹介してまいりました。
すでに探されている方にとっては「なんだ、当然じゃん」と思われるかも、ですが、今日はそんな海近の住まい探しの際のポイントをまとめてみようと思います。
九十九里浜は「海が見える家」は、ほぼない
いきなり夢を砕いてしまったらごめんなさい。
九十九里浜に面するエリアは九十九里平野と呼ばれ、とにかく「たいら」です。
だいたい海辺から約10kmはこの平野に位置し、標高は最高でも10mくらい。
なので、海の近くだとほとんど海抜と変わらず高くて5mほど、とのことです。
さらに2011年3月に発生した東日本大震災のあとに「海岸堤防」なる構造物ができました。
構造物、と言っても土を盛り上げたような形状なんですが、これでさらに住宅から海が見えなくなりました(涙)。
こちらの高さが海抜6.5mで設定されているようで、通常の2階建てのお住まいの屋根のてっぺんくらいありますので…。
白子町や山武市、横芝光町などには、5階建てを超えるような分譲マンションが数棟あるので、こちらの上層階であれば九十九里浜一望できるかと思います。
また一宮町ですと2020東京オリンピックのサーフィン競技会場となった釣ヶ崎海岸などは高台から一気に向かって砂浜が広がるので家を建てれば海が見えるかもしれません。
けれど、一宮町で物件を探された方はご存知かと思いますが、オリンピック後はさらに家賃も土地の相場も上昇しており、「千葉・九十九里で手頃な住まいを…」と思われている方にとっては「えっ!そんなに!?」となることが多いみたいです。
…九十九里浜エリアにおいて一戸建てで「海が見える家はほぼない」と覚えましょう。
いい物件が見つかったら、一度、津波について考える
またまたネガティブな話ですいません。
前述の東日本大震災の際には、九十九里エリアでも津波による甚大な被害が発生しました。
もちろん数字や被害状況を比べれば東北のそれとは比べものになりませんが、山武市や旭市では亡くなられた方もいましたし、住まいが住めなくなった、廃業を余儀なくされた、という方もいらっしゃるほどの被害がありました。
生まれてから、ほぼほぼ地元に住んでいた私も「まさかこんな日が来るとは…」と思うほどでしたが、実際に起こりました。
じゃあ、それで海沿いに人が住めないか、といいますと住めますし、実際にそのまま住まれている方が多いです。
台風やゲリラ豪雨も毎年のように発生しますが、実際に被害が発生しやすい地域、しにくい地域があると思います。
東日本大震災のような津波は千年に一度あるかないか、かもしれませんが、その時に備えて住まいを選ぶには「そのエリアのなかでは」と考えることが重要です。
九十九里平野のような海に近く、なだらかな平野が広がるエリアにおいては…
- なるべく標高の高い土地を選ぶ
- 緊急避難場所などの近くを選ぶ
- 避難経路を確認する
- 公共交通機関以外の避難の手段を確保する
- 過去の災害発生について確認する
などの考え方が重要だと思います。
10kmがクルマで15~20分、という土地柄
少しポジティブな話を。
海近の家を探しているのはなぜでしょうか?
いつも遠くからサーフポイントめがけて車に乗ると、都内や埼玉、神奈川から来る方はひょっとしたら長い渋滞を超えて毎回通われているのかもしれません。
普段都市部で生活されている方にとって、九十九里は「とても遠い」という印象をお持ちの方多いです。
だからなのか目的物である「海」が「目の前」を求めちゃうのかもしれませんね。
けれど九十九里浜、サーフィンや釣りなど観光目的だけの海ではありません。
はまぐりやイワシなどの漁獲量でも国内有数であり、漁業関係者が昔から多く住まれているエリアもあります。
それらの特産物を活かした水産加工の工場が軒を連ねるエリアも。
逆に防風林・防砂林と言って砂浜からしばらくの距離は林や森が続くようなエリアもあり、リゾートや別荘のイメージで住まいを九十九里エリアに求められる場合には、意外とイメージ通り、とならないかもしれません。
少し海から離れて5km~10kmほど離れると、田園風景など長閑な雰囲気ながらも、スーパーやコンビニなど生活利便施設も増えてきます。
自然豊かな環境を求めて移住されてきた方も多く住まれている大型分譲地も点在し、住み始めやすそうな物件も多い印象です。
都内や首都圏都市部に帰られる際の、高速道路のインターチェンジが近くなるのはもちろん、鉄道や高速バスの本数も、正直海のそばよりググッと便利になります。
「え、それじゃ海近じゃないじゃん…」
という方ご安心ください。
都内や都市部と違い、九十九里エリアの道路は渋滞もほとんどありませんし、信号もほとんどありません。
なので、例えば約10km離れたJR東金駅と片貝海岸でも車で15~20分ほどと「すぐ」だったりします。
九十九里浜に面した旭市・匝瑳市・横芝光町・山武市・九十九里町・大網白里市・白子町・長生村・一宮町・いすみ市の海沿いエリアだけでなく、各自治体の市街地近くや、東金市や茂原市といったそれらの地域の中核土地での物件探しも、ひょっとしたら理想に近いお住まい探しの近道かもしれません。
まとめ
いかがでしょうか?
at homeやHOME'Sなど不動産ポータルサイトでチェックするといろいろな物件情報出てくると思いますが、海近希望の方向けの情報って、なかなかそのニュアンスをどう調べたらいいか、わからないかもしれません。
そんな方向けに東豊住宅では「ちょっと海から離れるけど、サーファーさんこんな物件は?」という物件情報を下記のページにまとめています。
売買物件だけでなく、気軽に住み始められる賃貸物件も随時アップしていきますので、ぜひチェックしてみてくださいね!