COLUMN 物価高の今、学生の一人暮らしはどう変わった?
生活費と家賃の話

大学進学をきっかけに、お子さんが初めての一人暮らしを始める。これは多くのご家庭にとって、大きな節目のひとつではないでしょうか。
期待と同時に、「ちゃんと生活できるだろうか」「毎月どれくらいお金がかかるのだろうか」と、不安を感じる親御さんも少なくないはずです。
特にここ数年は、ニュースや日常生活の中でも「物価高」という言葉を耳にしない日はありません。食料品や光熱費、ガソリン代など、あらゆるものが値上がりし、「自分たちが学生だった頃とは、ずいぶん状況が違う」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、学生の一人暮らしを取り巻く環境は、この数年で確実に変わっています。生活費の負担は年々重くなり、「なんとなくの感覚」だけで考えると、後から想定外の出費に戸惑うケースも増えています。
とはいえ、必要以上に不安になる必要はありません。大切なのは、「今の学生生活には、どれくらいの費用がかかるのか」を数字で把握し、現実的な目安を知ることです。目安がわかれば、家賃の考え方や仕送りの計画、住まい選びもぐっと整理しやすくなります。
この記事では、最新のデータをもとに学生の一人暮らしにかかる平均的な生活費を確認しながら、特に多くの親御さんが気にされる「家賃はどれくらいが現実的なのか」について、わかりやすく整理していきます。
これから一人暮らしを始める学生さんと、それを支える親御さん双方が、安心して新生活をスタートするための判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
数字で見る「今どきの学生一人暮らし」の生活費
「学生の一人暮らしには、毎月どれくらいのお金がかかるのか」。これは、親御さんから最も多く聞かれる質問のひとつです。
感覚的には「10万円前後かな」「昔はもう少し安かった気がする」と思われる方も多いかもしれません。
しかし、実際のデータを見てみると、その印象は少し変わってきます。全国大学生活協同組合連合会(大学生協)の調査によると、2024年時点での下宿生(自宅外通学生)の1か月あたりの生活費平均は「131,710円」とされています。
参考:https://www.univcoop.or.jp/vision/vision_493.html
月13万円超えという数字を見ると、「思っていたよりかかる」と感じる親御さんも少なくないのではないでしょうか。特に、ここ数年の物価上昇を踏まえると、この金額は決して贅沢をしている結果ではなく、あくまで“平均的な学生生活”の水準だと言えます。
この生活費には、家賃をはじめとした住居費、食費、光熱費、通信費、日用品費、交際費など、学生が生活するうえで必要な支出が一通り含まれています。つまり、「仕送り+アルバイトで、最低限これくらいは必要になる」という、現実的な目安と考えることができます。
もちろん、すべての学生がこの金額ぴったりで生活しているわけではありません。地域や住環境、アルバイトの有無によって上下はありますが、進学前にこの“平均ライン”を知っておくことは、とても重要です。
まずは全体像として、「今どきの学生一人暮らしには、毎月およそ13万円前後の生活費がかかる」という事実を押さえておきましょう。この数字を基準に考えることで、次に悩みがちな「どこに、どれくらいお金がかかっているのか」が、より具体的に見えてきます。
生活費の中身を分解してみる|何にお金がかかっている?
月々およそ13万円かかると言われる学生の一人暮らしですが、「実際には何に、どれくらい使っているのか」が見えにくいと、不安はなかなか解消されません。
ここでは、生活費の中身を大まかに分解しながら、親御さんが特に知っておきたいポイントを整理してみましょう。
学生の一人暮らしにおける主な支出項目は、次のようなものです。
- 住居費(家賃・共益費・水光熱費など)
- 食費
- 光熱費(電気・ガス・水道)
- 通信費(スマートフォン・インターネット)
- 日用品・消耗品費
- 交際費・娯楽費
この中でも、近年特に負担感が増していると感じやすいのが、食費と光熱費です。食料品の値上げや電気・ガス料金の上昇は、節約を心がけていても避けにくく、毎月じわじわと家計を圧迫します。
一方で、交際費や娯楽費は、アルバイトの状況や生活スタイルによって調整しやすい項目です。学生自身が工夫することで、ある程度コントロールできる余地があります。
ここで親御さんに知っておいていただきたいのは、「すべての支出が簡単に削れるわけではない」という点です。特に、住居費や通信費といった毎月必ず発生する固定費は、一度決まると途中で大きく見直すのが難しくなります。
だからこそ、学生生活が始まる前に、どこにお金がかかり、どこが調整しやすいのかを整理しておくことが大切です。この視点を持っておくことで、次に考えるべき「住居費」、特に家賃の考え方が、より現実的に見えてきます。
一番気になる「住居費」のリアルな内訳
学生の一人暮らしにおいて、生活費の中でも特に大きな割合を占めるのが「住居費」です。
「家賃はいくらくらいが妥当なのか」「生活費の中で、どこまで許容していいのか」と悩まれる親御さんも多いのではないでしょうか。
全国大学生協の調査によると、2024年時点での住居費の平均額は月56,090円とされています。この数字だけを見ると、「家賃が5万6千円くらいかかるの?」と感じるかもしれませんが、実はここには家賃以外の費用も含まれている点に注意が必要です。
一般的に「住居費」として計上されるものには、次のような項目が含まれます。
- 家賃
- 共益費・管理費
- 水道・電気・ガスなどの水光熱費
では、その中でも多くの方が気になる水光熱費は、どれくらいが目安になるのでしょうか。総務省統計局の家計調査(単身世帯)によると、2024年の水光熱費の平均は月12,816円とされています。
参考:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?stat_infid=000040297558
この数字をもとに考えると、住居費56,090円から水光熱費を差し引いた家賃等の平均額は約43,000円台という計算になります。全国平均ではありますが、学生向け賃貸を考えるうえで、ひとつの現実的な目安と言えるでしょう。
ここで重要なのは、「家賃だけ」を見て物件を判断してしまうと、後から想定外の出費に気づきやすいという点です。家賃が安く見えても、光熱費がかかりやすい設備だったり、共益費が高かったりすると、毎月の負担は思ったほど軽くなりません。
親御さんの立場から見ると、家賃は毎月必ず発生する最大の固定費です。だからこそ、「いくらまでなら無理なく続けられるのか」「生活費全体の中でどう位置づけるのか」を、数字をもとに冷静に考えることが、学生生活を安定させる大きなポイントになります。
物価高で変わった「学生の賃貸選び」の考え方
生活費や家賃の目安を数字で見ていくと、ここ数年の物価高が、学生の一人暮らしに少なからず影響を与えていることがわかります。
その結果、賃貸物件の選び方も、以前とは少しずつ変わってきています。
ひと昔前であれば、「とにかく家賃が安い物件を選ぶ」という考え方が主流でした。しかし現在は、家賃の安さだけで判断すると、結果的に生活費が膨らんでしまうケースも少なくありません。
例えば、築年数が古く断熱性の低い物件では、夏や冬の冷暖房費がかさみやすくなります。また、給湯設備が古い場合はガス代が想定以上にかかることもあります。こうした差は、毎月数千円単位でも、1年間で見ると大きな負担になります。
物価高の今だからこそ重視したいのは、「毎月の固定費をいかに安定させられるか」という視点です。家賃は一度決めると簡単に見直せないため、無理のない金額設定が何より重要になります。
また、通学距離や交通費とのバランスも見逃せません。家賃が少し安くても、通学に時間や交通費がかかりすぎてしまうと、結果的に負担が増えてしまいます。学生生活では、時間的な余裕が心身の安定につながるという点も、親御さんとして意識しておきたいポイントです。
最近では、「家賃・光熱費・通学条件」をまとめて考え、トータルで無理のない住まいを選ぶという考え方が、少しずつ一般的になってきました。物価高の時代だからこそ、目先の金額だけでなく、長く安心して暮らせるかどうかを基準にすることが、後悔しない賃貸選びにつながります。
予算内で無理のない学生向け賃貸を見つけるコツ
学生の一人暮らしで大切なのは、「できるだけ安く住むこと」ではなく、無理なく生活を続けられる住まいを選ぶことです。物価高の今だからこそ、賃貸探しの段階で押さえておきたいポイントがあります。
まず意識したいのは、家賃の上限を先に決めることです。目安となる生活費全体を踏まえたうえで、「家賃はここまで」とラインを引いておくと、物件探しがスムーズになります。迷ったときも、判断基準がぶれにくくなります。
次に大切なのが、家賃と生活費をセットで考えるという視点です。家賃が少し安くても、光熱費や共益費が高ければ、毎月の出費は想定以上になります。反対に、家賃が適正で設備や環境が整っていれば、結果的に生活費を抑えられることもあります。
また、見落としがちなのが初期費用です。敷金・礼金・仲介手数料・前家賃などは、入居時にまとまった金額が必要になります。月々の家賃だけでなく、入学時にどれくらいの負担が発生するのかも、事前に確認しておくと安心です。
学生向けに設計された賃貸物件には、学生生活を想定したメリットも多くあります。例えば、比較的家賃が抑えられていることや、大学までの通学を考慮した立地、同世代の入居者が多いことで生活リズムが合いやすい点などです。
親御さんにとっては、「ちゃんと生活できる環境かどうか」が何より気になるところでしょう。だからこそ、条件だけで判断せず、学生向け賃貸の実績がある不動産会社に相談することで、予算内で無理のない選択肢が見つかりやすくなります。
賃貸選びは、学生生活の土台づくりです。最初にしっかり考えておくことで、仕送りや生活費の見通しが立ち、親子ともに安心して新生活をスタートすることができます。
地方キャンパスならではの「現実的な選択肢」
学生の一人暮らしを考える際、「大学のある場所」が生活費に与える影響はとても大きなポイントです。特に、地方や郊外にキャンパスを構える大学では、都心とはまったく異なる“現実的な選択肢”が見えてきます。
首都圏の中心部では、家賃相場が高く、学生向けの物件でも5万円台後半から6万円以上になることは珍しくありません。そのため、「学生の一人暮らしはお金がかかる」というイメージが先行しがちです。
一方で、地方キャンパスや郊外エリアでは、生活費全体を抑えやすい環境が整っているケースが多くあります。家賃相場が比較的落ち着いていることに加え、通学時間が短く、交通費がほとんどかからないというメリットもあります。
また、生活に必要な施設がコンパクトにまとまっていることも、地方ならではの特徴です。スーパーやドラッグストア、飲食店が近くにあり、日々の生活コストや移動の負担を抑えやすい点は、親御さんにとっても安心材料ではないでしょうか。
こうした環境では、「都心基準」で家賃や生活費を考える必要はありません。無理のない予算の中で、安心して暮らせる住まいを選べることが、地方キャンパスの大きな魅力です。
結果として、仕送り額の見通しが立てやすくなり、学生本人も生活費の不安を抱えにくくなります。学業やアルバイト、友人関係に集中できる環境が整うことは、充実した学生生活につながります。
地方キャンパスでの一人暮らしは、「妥協」ではなく、現実的で賢い選択肢です。生活費をコントロールしやすい環境を選ぶことが、親子双方にとって安心できる学生生活の第一歩になります。
物件選びは「早めの情報収集」が安心につながる
学生の一人暮らしで、意外と見落とされがちなのが「物件探しのタイミング」です。
大学進学が決まり、「そろそろ探そうか」と動き出した頃には、条件の良い物件がすでに決まってしまっている、というケースも珍しくありません。
特に、推薦入試や総合型選抜などで早めに進路が決まった場合、物件探しを後回しにしてしまうご家庭も多い傾向があります。しかし実際には、学生向け賃貸は早い時期から動きが出始めるのが現実です。
家賃が抑えられていて、通学しやすく、生活環境も整っている物件ほど、検討しているご家庭が多くなります。そうした物件は、合格発表後に一気に問い合わせが集中し、短期間で埋まってしまうことも少なくありません。
だからこそ大切なのが、早めに情報収集を始めておくことです。「このエリアだと、家賃はこれくらい」「この条件なら安心して住めそう」といった感覚を、事前に掴んでおくだけでも、いざというときの判断がスムーズになります。
また、物件探しの段階で、親子で希望条件を整理しておくことも重要です。家賃の上限、通学時間、設備の優先順位などを共有しておくことで、意見の食い違いを防ぎやすくなります。
初めての土地での物件探しは、不安も多いものです。そんなときこそ、大学周辺の事情をよく知る不動産会社に相談することで、地域特有の注意点や、学生生活に向いた物件を提案してもらうことができます。
物件選びは、学生生活のスタートラインです。余裕をもって準備を進めることが、結果的に親御さんの安心と、お子さんの安定した一人暮らしにつながります。
まとめ|数字を知ることが、親子双方の安心につながる
物価高が続く今、学生の一人暮らしは、ひと昔前と同じ感覚では考えにくくなっています。
「なんとなくこれくらいで大丈夫だろう」という判断では、後から生活費の負担に戸惑ってしまうことも少なくありません。
今回ご紹介したように、学生の一人暮らしにかかる生活費は、全国平均で月13万円前後。その中でも住居費は大きな割合を占めており、家賃を含めた固定費の考え方が、学生生活の安定を左右すると言っても過言ではありません。
大切なのは、「安さ」だけを求めるのではなく、無理なく続けられる生活を前提に住まいを選ぶことです。家賃・光熱費・通学条件などをトータルで考えることで、仕送りや生活費の見通しが立てやすくなり、親御さんの不安も軽減されます。
また、地方キャンパスや郊外エリアでは、生活費を抑えながら、落ち着いた環境で学生生活を送れる選択肢も多くあります。早めに情報収集を行い、地域の事情に詳しい不動産会社に相談することで、より現実的で安心できる住まいが見つかりやすくなります。
大学進学は、お子さんにとって大きな一歩であると同時に、親御さんにとっても新たな役割が始まるタイミングです。数字を知り、現実を理解したうえで準備を進めることが、親子双方にとって安心できる学生生活の第一歩になります。
城西国際大学千葉東金キャンパスへの進学にあわせて一人暮らしをご検討中の方は、学生向け賃貸を数多く取り扱う東豊住宅まで、ぜひお気軽にご相談ください。初めての一人暮らしでも、無理のない住まい選びをサポートいたします。